コラム

「みんなやってるし」の文化や習慣

とある花屋さん仏花を買っていた時のお話。

「昔はお盆と言えば8月13日が忙しかったもんやけど、最近は14日15日に墓参りをと、仏花を買いに来るお客さんが分散している様子やね。
14日15日は、ご先祖さんの魂は自宅に帰ってくるので、墓参りをしても、墓には誰もいないのだけれども、、。」と聞いて、そうなの?と思った。

四国に故郷がある私は、お盆と言えば故郷に帰省し、何の疑いもなくお墓参りをしていたんだけど、ね。
確かに実家の仏壇にもお供えをしていたし、ご先祖さんが帰ってくる話も聞いてはいたが。。
頭の中がつながっていないなあ。

しかも、実家に仏壇はあっても自宅には仏壇は置いていない。
子どもたちが手を合わす習慣も少なくなっているなあ、と思う。

昔からある文化、習慣をみんなやっているからと、一応、形だけまねているのだけれど、文化、習慣の意味を知らない。
お正月のしめ縄でさえ、なぜ飾るのか、よくわかっていない親が多いんじゃないかな。

習慣の意味に疑問も持たず、恥ずかしい限りだけど、わかっていない親が、子どもたちに何を伝承できるんだろうか。

と、ふっと思ったりして・・・・・。

今年のお彼岸は9月23日。
この機会にお彼岸の意味や、由来について、調べて、子どもたちと語らってみたいと思います。

忙しくて、ご先祖様のことを考える(懐かしむ)時間がなかったりするけれど、アプリで法要を受ける機会が増えたことで、仕事の休憩時間や、移動時間、家事の合間、子どもの送り迎えの間など、隙間で父(古人)に思いを寄せる機会が増えたなあ、と実感。